【パリ五輪】セーヌ川で水泳競技はできる?市長が水質改善アピールするも心配

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水質問題で話題となっている、フランスのセーヌ川。

パリオリンピックでは、開会式にセーヌ川での水上パレードも予定されていることでも注目を集めています。

セーヌ川はなんと101年もの間、フランスでは遊泳禁止とされてきました。

オリンピック開催を機に水質改善に取り組んできていましたが、その状況はいかに・・・。

この記事では、

  • セーヌ川の水質改善の現状は?本当に入っても大丈夫なのか。
  • セーヌ川で行われる競技はなに?
  • セーヌ川の水質が改善されなかった場合、開催予定の競技はどうなる?

以上について、まとめました。

セーヌ川で行われる開会式での水上パレードに関しては、以下の記事からチェックしてみてください。

目次

セーヌ川の水質改善の現状は?本当に入っても大丈夫なのか

出典:https://www.youtube.com/watch?v=kRNsq5zx6j4

パリでのオリンピック開催の決定を機に水質改善をしてきたセーヌ川ですが、改善は進んでいるのでしょうか。

結論、

遊泳できる数値まで改善されてきている

昔はセーヌ川で市民が遊泳をしていた時代もあったみたいですね

そもそも、なぜセーヌ川の水質が低下してしまったのか。

それは、パリの下水事情にあったようです。

大雨などで下水道に流れ込む水が一定の量を超えると、一部をセーヌ川に排水しており、これが原因で水質の悪化につながってきたとされている。

セーヌ川の大腸菌の量は大阪道頓堀の4倍と言われていますね。

今回改善をするにあたり、パリは以下の取り組みを実施しました。

市内中心部の地下に巨大な貯水槽を設置

巨大な貯水槽を設けたことで、雨水などで下水の量が増えた場合にも一時的に競技用プール20杯分にあたる5万立方メートルの水をためることができ、下水をセーヌ川に排水せずにすむようになるそうです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=kRNsq5zx6j4

この貯水槽は2024年5月に完成し、すでに稼働中とのこと。

他にも新たな浄水施設を上流に完成させ改善をはかっているようです。

これにより、2024年7月中旬時点では水質の基準をクリアし、セーヌ川での競技実施も行える可能性が高いと発表されています。

2024年7月17日は、パリ市長や関係者がセーヌ川で泳いで問題ないことをアピールされていましたね。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=zeiaJ3PE36Y

ただし、確実に競技を行えるという保証はなく、競技開催前日もしくは当日の状況により判断されるものと思われます。

雨が降ったあとは水質(大腸菌の量)が基準を上回るという結果も出ていることから、開催日直近に雨が降らないことを願うばかりですね。

セーヌ川で行われる競技はなに?

セーヌ川で開催予定の水泳競技は2競技あります。

  • トライアスロン
  • マラソンスイミング

どちらも特設ステージなどが用意されているわけではなく、セーヌ川で行われる競技となります。

ここでは、

・トライアスロンの競技内容と開催情報
・マラソンスイミングの競技内容と開催情報
・セーヌ川の水質が改善されなかった場合競技は行われるのか?

以上について紹介して行きます。

トライアスロンってどんな競技?

Embed from Getty Images

セーヌ川で開催が予定されている1つ目の競技は「トライアスロン」です。

トライアスロンは、スイム(水泳)・バイク(自転車ロードレース)・ラン(長距離走)を連続して行い、順位を競う競技です。

通称「鉄人レース」とも呼ばれており、強靭な肉体とスタミナが必要な競技でもあります。

競技当日の気象条件やレース展開によって、ペース配分や、勝負を仕掛けるタイミングを見極める判断力も重要となるのが特徴でもあります。

セーヌ川の水質が改善されなかった場合、トライアスロンの水泳はどうなる?

降雨などの影響で水質が基準に満たない場合は、日程を数日ズラして競技を行うことが発表されています。

数日経っても改善されない場合は、スイム(水泳)を除いたデュアスロンとして競技が行われるそうです。

トライアスロンの開催情報

開催日程は、2024年7月30日(火)、31日(水)

現地時間の午前8時、日本時間で午後3時にスタートします。

日本人の出場選手は、高橋侑子さん・ニナー賢治さん・小田倉真の3名。

マラソンスイミングってどんな競技?

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セーヌ川で開催が予定されている2つ目の競技は「マラソンスイミング」です。

陸上を走るマラソンに対し、海や川、湖など自然環境下の水面で長距離を泳ぐのがマラソンスイミングです。

パリオリンピックでは男女各10kmが実施され、セーヌ川に設定された1.67kmのコースを6周することになっています。

風の有無などレース当日の気象状況をどう読み、利用するかが勝負の決め手にレースです。

セーヌ川の水質が改善されなかった場合、マラソンスイミングはどうなる?

降雨などの影響で水質が基準に満たない場合は、トライアスロン同様に日程を数日ズラして競技を行うことが発表されています。

数日経っても改善されない場合は、カヌーおよびボート競技の会場となっているヴェール・シュル・マルヌ・ノーティカル・スタジアムで開催される予定となっています。

出典:https://olympics.com/ja/paris-2024/venues/vaires-sur-marne-nautical-stadium

マラソンスイミングの開催情報

開催日程は、2024年8月8日(木)、9日(金)

現地時間の午前7時30分、日本時間で午後14時30分にスタートします。

日本人の出場選手は、蝦名愛梨さん・南出大伸さんの2名。

その他競技の開催情報やテレビ放送日程については、以下の記事からチェックできます!

まとめ

この記事では、

  • セーヌ川の水質改善の現状は?本当に入っても大丈夫なのか。
  • セーヌ川で行われる競技はなに?
  • セーヌ川の水質が改善されなかった場合、開催予定の競技はどうなる?

以上について紹介しました。

  • セーヌ川の水質はおおむね改善されている。
  • しかし降雨により水質が悪化し、競技種目の開催に影響する可能性あり。
  • セーヌ川で行われる競技は、トライアスロンとマラソンスイミングの2競技。
  • 水質が悪化した場合、トライアスロンはバイク・ランのデュアスロンに変更。
  • 水質が悪化した場合、マラソンスイミングはカヌーおよびボート競技会場で行われる。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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