2024年のパリオリンピックで、ブレイキンが新しい競技として加わることになりました。
これは、オリンピックをもっと面白くして、特に若い人たちにもっと興味を持ってもらおうという考えが背景にあるようです。
では若者たちに興味をもってもらおうという考えの中で、なぜブレイキンが選ばれたのでしょうか。
今回の記事では
- パリオリンピック競技に追加種目としてブレイキンが選ばれた3つの理由
- ブレイクダンスは聞いたことあるけど、ブレイキンとの違いは何?
- そもそもブレイキンって何?
以上についてまとめました!
ブレイキンが新競技種目として選ばれた3つの理由
ブレイキンが新競技種目として追加されたのには、3つの理由が考えられます。
理由①:若者たちの関心を向けるため
ブレイキンの採用は、若い世代のオリンピックへの関心を再燃させる狙いがあります。
近年、若者たちのオリンピックに対する関心が薄れつつある中、特に若年層から高い人気を誇るブレイクダンスの採用は、この傾向を逆転させるための戦略と見られています。
実際、ブレイキンは世界中で競技人口が増加しており、国内だけでも600万人以上がストリートダンスに親しんでおり、その中でもブレイキンが最も人気のあるジャンルです。
また、2018年のユースオリンピックで正式種目として採用された際、ブレイキンは多くの観客を引き寄せることに成功しました。
この実績は、ブレイキンがオリンピックの新種目としての適格性を証明するものとして高く評価されています。
ブレイキンの採用は、若い世代にオリンピックへの関心を持ってもらうための一環として、非常に戦略的な選択であると言えるでしょう。
理由②:オリンピックの理念との一致
ブレイキンの精神は、「ダンスと音楽で世界の壁を越える」という考え方です。
これは、人種差別や暴力を越えた平和な世界を表していて、オリンピックの精神ともよく合っています。
どこでも平等に楽しめる競技として、ブレイキンはオリンピックにピッタリです。
理由③:フランスでのブレイキン人気
開催国であるフランス内でのブレイキンの人気も、その採用を後押ししたとされています。
フランスではブレイキンがブームとなっており、世界最大級のブレイキン大会「バトルオブザイヤー」が成功を収めています。
このような背景は、パリオリンピックでブレイキンを新種目として採用するための追い風となったのでしょう。
ブレイキンを競技に加えることで、オリンピックはもっと多様な文化やスポーツを受け入れるようになり、若い人たちとのつながりも深まることでしょう。
これは、オリンピックが現代の流行や若者の声に応えて進化しようとする姿勢を示しているのではないでしょうか。
ブレイキンとブレイクダンスの違いは?
結論、ブレイキンとブレイクダンスは、実際には同一のダンススタイルを指す言葉です。
ではなぜブレイキンとブレイクダンス、2つの呼び方があるのか解説していきます。
ブレイキンとブレイクダンスの起源
もともとのダンスの名称である「ブレイキン」は、このダンススタイルが誕生した当初から使用されている正式な名称です。
この用語は、アメリカのサウスブロンクスを発祥の地とし、世界中で共通して使用されています。
一方、日本では「ブレイクダンス」という言葉が広く普及していますが、これは1980年代に日本でこのダンス文化が紹介された際、映画のタイトルなどメディアを通じて広まった和製英語です。
呼び方の違いの背景
日本における「ブレイクダンス」という名称の普及は、メディアがこのダンススタイルをよりわかりやすく紹介するために作り上げたものです。
しかし、このダンスを愛好する人々の間では、正式名称である「ブレイキン」や、それを踊る人を指す「Bボーイ」「Bガール」、または性別を問わず「ブレイカー」という呼称を好んで使用し、統一したいと思っているようです。
これは、ブレイキンが単なるダンス以上の、深い文化的意味を持つものとして認識されているためです。
「B」の文字は「Break」を示すとともに、ブレイキン発祥の地である「Bronx」を意味しているという説もあります。
ブレイキンの文化的影響
ブレイキンは、ダンスの技術面だけでなく、それを取り巻く文化にも大きな影響を与えています。
1980年代、日本でブレイクダンスが一大ブームとなり、その人気は多くの雑誌やバラエティ番組を通じて広がりました。
このブームは、現在のブレイキン人気につながる重要な起点となっています。
また、「B系」と呼ばれるファッションスタイルも、このダンス文化から派生したものであり、「ビーボーイ(B-Boy)」という用語から名付けられました。
「ブレイキン」と「ブレイクダンス」は、同じダンスを指す言葉として、異なる文化的背景と歴史を持ちながらも、共にダンス愛好者に愛され続けています。
2024年パリオリンピックで新競技種目となったブレイキンが、若い世代のオリンピックへの関心を高めるキッカケとなると良いですね!